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AR名刺活用法

NHK「あさイチ」【番組冒頭】AR(拡張現実)の話題で取り上げられました。

何の変哲のない名刺を使い続けて、何か仕事に結びつきましたか?

皆さんが普段お使いの名刺。大半の方があまり気を配っていないため、せっかくの機会なのにビジネスチャンスを逸しています。

もったいないですよね。

私は名刺の専門家として活動していますが、「会社から支給される名刺なので、いじりようがないんです」「起業したばかりで、何の実績もないために名刺に書くことがないんです」といった相談をよく受けます。

最近は、名刺をビジネスツールとして活用していきたいというニーズが増えてきています。

しかし、
「会社側からの制約があるために自分の判断で内容を変更または付加することはできない」
「折角活用するなら効果がある名刺にしたいが、どこから手をつけていいのかわからない」

とおっしゃる方が多く、名刺の改革を断念または中途半端に手を入れた名刺になっている状態の方が多いのが現状かと思います。

そこで今回は、今お使いの名刺の内容を変更することなく、名刺を渡した瞬間に動画でプレゼンすることができたり、その場で自社のウェブサイトにアクセスをし、そこから商品を購入させることもできてしまう名刺の活用法についてお伝えします。

実験的なARから実用的なARへ

名刺のデザインを変更することなく、効果的なプレゼンができるなんてにわかに信じられないかもしれません。

「AR名刺」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

最近、TVや雑誌などで目にする機会が増えてきたAR(Augmented Reality:拡張現実)。スマホやタブレットを使用して、特定のアプリケーションを通して対象物をカメラにかざすことで、画面上に様々な特殊効果を再現して見せる技術のことです。

近年ですと、六本木のビルをカメラでかざすと。バーチャルアイドルのライブを見ることができたり、渋谷の地下街の道案内に活用したりと話題になっています。

しかし、まだまだ実験的な意味合いが濃く、実際に活用している現場を目にする機会は少ないのも現実です。バーチャル空間のセカンドライフのように、ごく一部だけ盛り上がって勝手に廃れていくITの一種なんでしょう?そう思われる方も多いかもしれません。

そんなAR技術ですが、紙媒体の名刺にプラスすることで、いままで形式的だった名刺交換の場を、劇的に商談の場に変化させることができるのです。

想像のナナメ上をいくAR名刺の実態

とは言うものの、私もAR名刺には懐疑的でした。

数年前のAR名刺といえば、名刺をスマホにかざして再生されるのはCGで作られたキャラクターが音楽に合わせてダンスをしたり、紙ふぶきや花火などがパラパラと舞い散ったりするものでした。率直な感想は「だから何?」。しかも、開発費が安くても50万円程度(プロジェクトによっては数千万円)となかなか手を出しづらい金額ということで、技術はあるけど持て余しているといった認識でした。

それが、2年前ぐらいから、低料金でビジネスに直結できる仕様のAR名刺が出たことを機に180度印象が変わりました。

この変化を見て、名刺というカテゴリーに新しい潮流が起こるのではないかと感じたのです。

そのAR名刺とは「Araddin(アラジン)」という無料アプリケーションです。

iOSとAndoroidに対応し、このアプリを通してカメラで対象物を映すと、画像やムービーが再生できます。また、キャンペーンサイトやYouTube等のリンクボタン名も付けることができるので、その場でプレゼンして、購入させてしまうことができるようになっています。

AR名刺

※AR名刺の例。このようにスマフォで名刺を見るとアイコンや動画が出てきます。

この仕様ならば、ビジネスの現場や交流会などで活用することができると思いました。動画を再生できるメリットは、伝えたいことを見せるだけで分かってもらえるという点です。

セミナー講師であれば、セミナー中の様子を見せることで話し方や会場の雰囲気が伝わります。メーカーであれば、実際の作業工程など見せたり、店舗を構えている方はお店の雰囲気を伝えることができます。また、よくあることで、口でなかなか説明しても伝わらない職種の方でも、実際の作業の様子を伝えることができるので、言葉でまくし立てるような名刺交換をしなくても済むようになります。

さらに、現実的に「使える」と思えるポイントが2つあります。

●デザイン変更が要らない
今お使いの名刺デザインを、そのまま使用できます。名刺のデサイン変更となると大変な労力や社内稟議が必要になりますよね。でも今使っている名刺がそのまま使えるというのはポイントです。無味乾燥な会社の名刺でも勝手に手を加えることができないので、名刺で自分をアピールすることができないという悩みは解消していまいます。もちろん、AR化する為に新たに名刺を作ったり、QRコードや特別なマーカー等も必要はありません。

●自分でいつでも編集可能
クラウド型ARなので、AR名刺の内容をブログ感覚で随時Webから簡単に編集し更新することができます。自分で編集できることで、高額だったAR名刺を数千円単位と低価格で使用することができるようになりました。

名刺交換の時にAR名刺を使うことで「第一印象を忘れられないものに」「動画で事業内容をPR」「場の空気が柔らかくなる」「名刺交換した相手が面白いので勝手に宣伝してくれる」「覚えてもらえるので反応が返ってくる」など、いままで以上の反応が返ってくるようになります。

会社から支給された名刺だから工夫ができない、名刺交換の時になかなかアピールできない、起業したけど事業内容をなかなかわかってもらえないなどお悩みの方は、このAR名刺で販促活動をしてみるのも、今後面白い展開が待っているかもしれません。

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